連絡橋の設計

連絡橋の設計課題の選抜プレゼンが21日にありました。
これでようやく一段落です。
今回の設計課題で色々なことが学べました。
今回は作品紹介も兼ねながら、それらをまとめていきます。

連絡橋をかけて、活性化

今回の課題は、教室がある建物Aと食堂や生協が入った建物Bを連絡橋でつなぐというものでした。
建物Bには屋上庭園というものもある。
つなぐ理由は

  • 建物Bの屋上庭園に人が行きやすいようにする
  • 建物Aに出入りするための新たな経路を作る

というもの。
設計にあたっての条件は

  • 鉄骨造であること
  • 橋には屋根をかけて、雨に濡れずに建物A,B間を行き来できるようにすること
  • 建物Aと建物Bの間には道路があるが、この道路には柱を立てないこと

この設計課題はちゃんと構造も考えてやらなければならない。
橋が崩れないような構造にしなければいけない。
でも、それでデザインがおろそかになってもいけない。
難しい課題でした。

設計スタート

設計を始めたのが、4月。
設計する敷地に行ったときに空がきれいだと思ったので、
その美しさを気づかせる橋を作ろうと思った。


その時には本当に橋だけを設計していた。
でも、もっと周りを見ろ!と先生や先輩や友達に言われた。
この課題で大事なのは、橋を作ることで周辺環境を々変えるかということ。
そのことに集中してなんども考え直す。
 
 
 
 
考えまくるが、具体的な形にならない。
そんな感じで2週間くらい悩み続けて、やっと行き着いたのがこの形。

スタディ模型
スタディ模型 posted by (C)ELB-S
建物Aと建物Bの間にこのような柱と梁のみで構成された巨大な構造物をおく。
これで空を切り取るのだ。
僕はこの橋で、新しい空を味方を提案しようと思った。
その新しい提案が空を切るとることである。
そして、この橋のもう一つの特徴は自由な平面計画ができることだ。
この橋は同じ形をしたグリッドの集合体である。
このグリッドの範囲内で利用者の好きなように床板を動かせるようにしようと考えた。
そうすることで、利用者自身がこの場所の良さに気付くだろうと考えた。

最終的に

そういったことを考えながら望んだエスキースで、
先生に床板を動かさない方がいいと言われて、ちょいショックを受けた。
先生曰く、その考えは確かに面白いが、それでは僕の伝えたい事が薄くなってしまう。
これについて僕は反論できなかった。
ここで僕が折れずに床板を動かすプランをおしていたら、また違ったことになっていたと思う。
僕はここで妥協して、床板は固定することにした。
でも、そのことにより、僕が強調したい部分がしっかり協調できるようにはなった。
それでできたのがこれ。
グリッドで切りとる
グリッドで切りとる posted by (C)ELB-S
陽光に輝く
陽光に輝く posted by (C)ELB-S
これで最終発表に望んだ。

いろいろなミス

これで望んだ最終発表だけど、いろんなダメ出しを喰らった。
まず模型については、使った材料が弱すぎて、
自重に耐えられなくなり座屈。
もっとしっかりとした材料を使うべきだった。
次に平面計画はうちに向きすぎているといわれた。
先生曰く、これの魅力は今までつながらなかった場所がつながることにある。
言われてみれば確かに・・・・・・。
このプランではその魅力を活かしきれていない。
言ってしまえば、面白くない。
自分でそう思ってしまうということは、見ている側からしたらもっと面白くないプランだと思う。
この時点で選抜プレゼンはだめだなと思った。
次回の課題を頑張ろうと思った。

選ばれた

そんなあきらめモードでいたのに、なぜか選抜プレゼンに選ばれてしまった。
選抜プレゼンは1週間後。
僕はこれを1週間の執行猶予と捉え、1週間でプランの再考をすることにした。
模型ももっとしっかりとした材料で作りなおすことにした。
今度は桧棒を使って、しっかりとした骨組みを作った。
本模型2
本模型2 posted by (C)ELB-S
これに床板をはめ込んでいく。
木を感じる
木を感じる posted by (C)ELB-S
この橋の中で、場所の持ついろいろな良さに気づいてもらう。
場所ごとに最適な床板の配置を考えた。
1/200模型
1/200模型 posted by (C)ELB-S
ちょっと小さめの模型を使って、この橋によりいろんな場所がつながるんだということを示す。
これで選抜プレゼンに望んだ。

結果は・・・・・・

そんなこんなで望んだ選抜プレゼンだったが、自分の考えを完全に言葉にできずじまいに・・・・・・。
考えをもっと理論で固めたかったのに、模型に時間をくわれてしまった。
模型自体も精度の問題で、床板をはめ込むとひずみだした・・・・・・。


今回の設計課題をもとに自分に設定した課題は2つ。

  • プレゼンで自分の考えをうまくことばにできるようにする
  • 模型の精度と作業効率を挙げる

今の自分に足りないのはこの2つだ。
次の課題ではなんとしてでもこの2つを補って、
自分が満足出来る結果をだしたい。