また

この日が来ました。
1.17
阪神淡路大震災
あの時、神戸にいた人全員が
一生引きずっていくものです。
あれから13年たちます。
僕はまだ3歳でした。
あのときの、ことはよく覚えていません。
ただ、一部、一部はまだ色褪せない写真のように
残っています。
家の前の公園にはテントが立ち並び、
僕の住んでいる兵庫区
隣の長田区で起きた火災の煙が空を覆っていました。
煙は灰色とか黒色じゃなくて、
若干薄黄色ぽい、暗くくすんだ色でした。


去年、友人と電車のなかでルミナリエの話をしていました。
そこから、もう来年で13年もたつんだな、
という話になりました。
そのとき、友人は
「もう13年たつんやから、震災、震災
言わんでもええんちゃうん。」
と言いました。
僕はこの時にむちゃくちゃ大きなギャップを感じました。
ほかの都道府県の人にしても、
防災関係の話になれば、
神戸人は震災の話ばかりすると、
言いますが、
それが僕らの一生の枷なのです。
忘れたくても、忘れられない。
毎年、この日は必ず来る。
被災したことのない人からすれば、
13年もたったんだから、
もう忘れてもいいという風に、
写るんだろう。


こういうところで生じる理解のギャップは
辛い。