連載 No.5

おそらく今日で連載終了です。
最後の話題はことの本質を見据えていないこと
に関することです。



事の本質を見据えていないということに
対する解決策というのはおそらく無いだろう。
なぜなら、見据える人の性格、理性が入ってるからだ。
なら、どのようにして解決すればいいのか。
僕はこう考える。
ひとつのことに対して、
多数の組織が、意見を述べ合うのである。
多数の組織が意見を述べ合えば、
それぞれの組織が自分たちに
得になるように意見を出し、
相手側の意見を崩そうと策をめぐらす。
そういう策略が渦巻く中に、
どこの組織にも属さない者をおく。
その者はどこの組織にも属さないので
損得の考えなしに物事を第三者
客観的な目で見ることができる。
客観的に見てるので、どれが事の本質かを
見抜くことができるのではないだろうか。
これを淳心で行うとすると、


まず、意見を述べ合う組織は
生徒会、生徒指導部、学年団、各クラスの委員
客観的に物事を見るのは、その他の生徒、教師である。
まず、それぞれの組織が
各自各々意見を述べる。
討論の内容は初期が記録し内容を全て公開する。
最終的に決まった意見を各組織が掲示
それに対するアンケートをとる。
アンケートの内容は
・各意見に対する感想(選択式)
・全体に対する意見 ( 〃 )
・支持する意見   ( 〃 )
である。
組織の名前は全て伏せ、A,B,C,Dといった記号にする。
もちろん無記名である。
選択式にした理由は、
正確性を高めるためと、答えやすくするためである。
皆さんもアンケート用紙にでかい解答欄があり、
そこに自分の意見を述べてくださいと言われるより、
あらかじめいくつかの答えがあり、
それに回答するほうがやりやすいだろう。
アンケートよりとられたデータを参考にして、
2回目の討論を行う。
討論方法は一回目と同じである。
討論が終わり、
今度はどの意見を支持するかのアンケートをとり、
支持率が一番高かった意見を採用する。


この方法の特徴は、誰がどの意見を出したか
分からないということである。
組織の名前を全て記号にすることにより、
客観的にそれぞれの意見を見ることができる。
また、討論内容を公開しないのもそのためである。
誰がその意見を言ったのかを分からなくし、
偏見等による意見の偏りをなくすのである。
この方法の欠点はある程度時間がかかり、
かつ全校生徒の協力の下、討論に出た者が
全員内容を黙秘する必要があることである。
その壁さえ乗り超えれば、
おそらく今よりももっと良い指導ができるはずだ。