2007年3月25日日曜日〜後編〜

SLの次は普通の電車に乗って、今まで来た道を戻る。
先ほど機関車を付け替えた高崎までである。
列車の中はぽかぽかといい陽気。
∴「ぽぉー」となった
∴記憶がない
∴書きようがない
∴省略



高崎から、今度は横川というところに行きました。
横川は国鉄時代峠越えの難所の入り口として有名でした。
横川〜軽井沢には碓氷峠と呼ばれる非常に大きな峠があり、
国鉄時代はこの峠を越えるための路線がありましたが、
このトンネルを抜けようとして、機関車が煙を出しすぎて、
機関士が呼吸困難になってしまった、ということもあったらしいです。
長野新幹線が開通した際に、ここの路線は廃止され、バス輸送に代わりました。
この駅の隣には鉄道村というのもあり、碓氷峠の歴史に関する展示などもあるそうです。
今回は鉄道村にはいかず、そのままバスに乗って軽井沢に行きます。
バスに乗る前に、ここの駅の名物「峠の釜めし」を買いました。
この釜めしに関しては後ほど。
バスに乗るとすぐに峠道に入りました。
ここの峠道は急な斜面を登るために曲がりくねっていて、
非常にバランスがとりにくいです。
この道を越えると、一気に急な坂道になり、
すぐに軽井沢に到着です。

碓氷峠からの眺めです。
 ちなみに道はもっと上まで続いてます。



軽井沢からは長野新幹線で、また高崎に行きます。
長野新幹線は指定席を取っていてよかったです。
自由席はほぼ満席でした。
長野新幹線で高崎まで行く車内は平凡でした。
そのときまでは・・・。



高崎駅に着き、次の列車の時刻を見ると前の列車が50分以上遅れている。
何事かと思い家に電話すると、地震があったとのこと。
駅員さんにさらに詳しいことを聞いてみると、マグニチュード6.0以上。
こりゃえらいことになったと思い、次の列車を待ちながら作戦会議。
5日目はちょうど被災地の能登半島を通ることになる。
しかし、その時こちら側が把握してる情報からすると、それは余りにも危険過ぎる。
何か代案を練る必要があった。
列車を待ちながら、考えようとするもなかなか決まらない。
僕らが乗る予定だった列車は当初の予定より10分ほど遅れて到着した。



列車に乗り込んでも、地震のことが心配でならない。
ひとまず夕飯にすることにした。
横川の駅で購入した峠の釜めしを食す。
感想・・・。

まいう〜

これはおいしい!
シンプルにして、美味!
これは感激だ!
これはお勧めです。
ぜひ一度食べてみるべきです!

↑中身はこんな感じ
 (器は益子焼で、家に持って帰ってご飯も炊ける)
夕飯を食べ終わると鉄人さんが、代案を見せてくれた。
その代案によると信州を経由して帰るようだ。
そのほかにもいくつか代案はあったのだが、安全を第一に考えると
ちょっとしんどいが、信州経由が一番安全だ。
ルートも決まり、ほっとして、窓の外を見ると
越後湯沢(2日目立ち寄ったところ)に到着する手前だった。
越後湯沢・・・。
吹雪いてる・・・。
越後湯沢につく前に長いトンネルを抜けるのだが、
そのトンネルの手前は霧だった。
それがトンネル一つ越えるだけで吹雪・・・。
いや、おそろしや、おそろしや。
越後湯沢を越えて、少しすると終点新潟。
新潟では席の確保のためダッシュである。
新潟に到着・・・。
ドアが開く・・・。


だっしゅーー!!
しようとするもエスカレータの位置が分からず、戸惑ってタイムロス。
方向音痴治す方法ないんかな。
エスカレータを発見して、急いで降りて、在来線ホームへ。
そこにはすでに次に乗る列車が。
自由席は僕らが一番乗り。
これで確実にシートを確保できる。
そのあとぞろぞろと人が並び始めて、、まあまあ長い列が。
そのあとずっとドアが開くのを待ち続ける。
ひたすら待つ。
ただ待つ。
だんだんイライラしてくる。
結構イライラ。
かなりイライラ。
イライラ+寒い。
イライラ+かなり寒い。
イライラ+もう死にそう。
そこでやっとドアが開いた。
遅い!遅すぎると思いながら中に入る。
あったかい。
生き返る。
生き返って、シート確保。
てことでちょっと買い物。
New Daysでスモークチーズビーフジャーキー+その他もろもろを購入。
もろ酒の肴。
別にお酒飲んだわけじゃないですよ。
これはあることに必要なんです。
買い物を終えて、席に戻る。
そしてナビスコRITZを取り出す。
まずはスモークチーズで・・・。
美味だ〜。
ナビスコRITS最高!
これをやりたいがために買ってきたんです。
ほかのやつでも試してみたけど、
美味だ〜。
ナビスコRITZを作った人はすごい!
そういう感動とともに、列車は終点酒田に到着したのだった。



酒田では冷たい風が吹き付ける中、待合室にこもり1時間ほど待たなければならなかった。
しかも人全然いない待合室で。
全員睡魔と疲れにより口数も減る。
しかも待合室は暖房ガンガン。
だんだん暑くなる。
ゆえにたまに外に出てみて、そのついでに適当になんか撮ってみる。
以下適当写真館。




若干絞りが甘いですが一応お気に入り。
こんなことして暇つぶしてると、
僕らのこの日の宿が到着。
寝台特急「あけぼの」。
僕らはそれの「ごろんとシート」を使います。
ごろんとシートは乗車券+特急の指定席券だけで乗れる
超お得なシート。
その名の通り横になって寝れるのがいい。
ただし布団もなにも付いていない。
言わば普通のシートにそのまま横になるだけ。
その点がちょっと微妙だが、安くで旅行する僕らみたいな集団などにとっては
非常にお得なシートなのだ。



自分の寝台に行き、荷物を置く。
まだちょっと寝れそうにないので、車窓でも見ておくことにした。
すると目の前に海岸が・・・。
まさか・・・。
あそこに来るとは・・・。


ここは僕が中2の旅行の時に訪れた場所で
笹川流れ”という。
景色がとても良いことで有名な場所で、
ここで見る夕焼けは絶景だといわれている。
僕は似たような旅行で、夕焼けの時にここを通り過ぎようとしていた。
しかし、僕は初めての鉄道旅行だったので、はしゃぎすぎて疲れて
その場所で寝てしまったのだ。
起きたらもう終点・・・。
あの時から、ここを通るたびに、そのことが思い出されるのである。


↓こんなとこです
http://local.yahoo.co.jp/static/place/a115/12154.html



また来てしまった・・・。
失意の下、何も見えないであろう窓の向こう側をただただ見つめていた。
すると海面にきらきら光るものが直線的に延びていた。
それの真上を見るときれいな月があった。
美しい月だった。
その月が海面を照らしだし、非常に幻想的な景色を作り出していた。
僕が、この場所で見ることのできた、ただ一つの景色である。






そんな感傷に浸っていると、睡魔が・・・・・。
起きるともう明るい。
列車はすでに東京近郊を走っていた。



以上2007年3月25日日曜日でした。